川野 道安/製造部
ワノテックジャパンの強み、自社工場一貫生産。
お客さまにとって最大のメリットは何でしょう?
製品の生産を社内で完結する「自社工場一貫生産システム」を備えています。このシステムは、試作開発から量産立ち上げまで、すべての工程で効率的な作業ができるので部品品質の安定と生産に大きく貢献しています。
第5工場を中心にした新しい生産ライン。
どのような生産が可能になりますか?
私たちは、製造プロセスごとの「効率化」を進めています。製品のサイズ、構造など、工程ごとの多様な用途に応じた設備を自社開発しています。その設備を自由に組み合わせることで所要の部品を製造する「ワノテックジャパン生産革新システム」を構築しています。第5工場に設置した「最新のシステム」により省人化と生産性の向上、材料費削減、設備投資の効率化を実現して競争力をアップすることができました。
世界的に評価されている金型の技術。
どこが優れているのでしょうか?
自社設計、自社製作、自社使用していますので、フィードバックが正確で早いのが特長です。たとえば、自社設計の金型で試作品をつくると「ここはこう改良できる」「こうしたほうが量産しやすい」など製造の現場からの意見やアイデアがすぐに返ってきます。そうした改善点を反映した金型で再び試作品をつくる、といった検証がスピーディーにできます。この作業を何度も繰り返すことで質の高い金型が生み出されるのです。ワノテックジャパンには多種・多様な工作機械に熟練した技術者が多いのも強みといえます。
「6年間不良流出ゼロ」のような品質の高さは、どのように維持されているのでしょう?
私たちの品質管理は「WJQMS*」(ワノテクジャパン品質管理システム)が基本です。その厳格な品質管理規定に基づき作業を行うことで、不良のないものづくりが可能になります。潜在的不具合を未然に防ぐための「FMEA*」分析がルーティン化されており、分析結果は管理項目に反映して不具合の起きないシステムを構築しています。このシステムは、継続的な改善と、人材育成や教育訓練を定期的に行うことで質の高い安定した生産体制を維持できるようになっています。
- *WJQMS:
- Wanotec Japan Quality Management System
- *FMEA:
- Failure Mode and Effect Analysis
「ワノテックジャパン生産革新システム」の完成度を高め、生産性向上と安定品質を追求していきたいと思います。また、設備投資効率を最大にするためにも、24時間365日稼働できる生産体制を目指していきます。その体制が整えば、社員の余暇や家庭サービスの時間が増え、無理のない工場経営がしやすくなります。