加瀬 崇 常務取締役/営業部
ワノテックジャパンの「開発営業」とは、どういうものですか?
私たちの技術がお役に立てると思われる企業さまにプレゼンテーションをさせていただきます。材料開発から、金型の設計・製作、プレス加工から、洗浄、鍍金、熱処理といった最終処理工程まで、自社一貫生産体制が整っています。こうした特徴あるワノテックジャパンの生産システムをわかりやすくお伝えしています。
「ワノテックジャパンだからできる」営業サービスは、どこに特色がありますか?
私たちのものづくりは、ワノテックは「お客さまの生産ラインの前工程」という合言葉を掲げてプロジェクトをスタートします。ただ単に、お客さまからいただいた「図面の仕様を満たす」だけのものづくりではなく、お客さまの使いやすさや組立工程における「FMEA*」分析にまで踏み込んだ「全体最適」の提案を、お客さまの窓口として主導しています。
- *FMEA:
- Failure mode and effect analysis
海外の取引先が多いですが、どのような点に気を配っていますか?
私たちはグローバルにビジネスを展開しています。お取引先の国もさまざまです。お客さまにより文化、風習、商習慣などの違いはありますが、それらを尊重しつつ、お客さまとサプライヤーが、ものづくりの同志として「開発基準」と「開発プロセス」を共有化することで、イコールパートナーの関係を築けるように努めています。
AIやIoT、自動運転などの分野で、アドバンテージはありますか?
近年、「インターネット」と「モノ」を組合せた「IOT」による 自動制御・遠隔制御の技術が、家電・インフラ・工場・医療 など幅広い分野で活用されています。これらの技術は更に進化して「車」と「インターネット」を融合した「コネクテッドカー」 の技術革新により、快適運転・安全向上など様々なサービスを享受できる時代が来ると思います。現在では自動運転システムを本格導入した車社会が現実のものになりつつあります。自動運転の世界では、AI(人工知能)でコントロールするシステムが「安全運転」を支配します。私たちは、その中枢機能を支える部品の先見的取り組みにより、お客さまから求められる「100%品質保証」に応えるためのソフト・ハード両面からの品質保証体制を確立しております。この取り組みが、お客さまからの安心と信頼をいただけるワノテックジャパンの「アドバンテージ」につながると考えます。
今後はどのような営業展開やサービスを考えていますか?
営業の大事な役割は、お客さまに満足いただける「QCD*」を提供するのは当然のことながら、それにも増して私たちが重視しているのは、顧客志向に重きを置いた「技術開発支援」のコミュニケーションサービスです。お客さまの「構想段階」から計画に参画し、営業の立場から双方のプロ技術者の間に立ってコーディネーターの役割を果たしながら、相互利益につながる提案を心がけています。
- *QCD:
- Quality/Cost/Delivery